お墓について、考えたことありますか?
普段あまり考えない、というより、避けてきた話題じゃないでしょうか?
そろそろ年代的に考えなくてはならないという方もいらっしゃると思います。
そもそも、女性は結婚したら、夫の家の先祖代々のお墓に入るもの。では実家のお墓は誰が守っていくの?少子化で、一人っ子のため、実家のお墓を守る人がいない、あるいは、自分たちに子どもがいないので、お墓を守る人がいなくなる。
核家族化や少子化、また人口の大都市集中など、家族のあり方・ライフスタイルの変化より、お墓の管理をする継承者が途絶えてしまうという理由で、2014年ごろから墓じまいの選択をする人が多くなってきているそうです。
管理人もそろそろ考えなくてはならないお墓問題。
気になって調べてみました。墓じまいとはいったい、どのようなものなのか、
墓じまいとは?
墓じまいとは墓を仕舞うこと。
そもそもお墓は、お墓を守る人がいない、お墓のある場所が遠くてなかなか行くことができない、また年間数千円~数万円程度の管理費が経済的負担になるなどの理由で、お墓を管理・継承する人がいなくなることにより、いづれ無縁墓(むえんぼ)として最終的に撤去処分され、中の遺骨は取り出され、他の無縁仏と一緒のの合祀墓(ごうしぼ)行きになります。
そうならないために、ご先祖様が眠っているお墓を墓じまいしておくのです。
墓じまいとは、墓地にある墓石から遺骨を取り出し、墓石を解体、墓地を更地に戻して、墓地をお寺や霊園の管理者に返還することです。遺骨は新しい安置場所に引越しさせます。
墓じまいのあと、遺骨はどのように?
墓じまいが遺骨の引越しだとすると、墓じまいをする前に引越し先を決めとかなければなりません。
東京で働くようになったので墓も都内に移したい、などという理由で墓じまいをする場合は、新しい引越し先を決めて、新しいお墓や納骨堂へ移します。
また、墓じまいをする多くの理由は、身内で供養をする人がいなくなる、ということです。その場合は、のちのちにお金がかからない方法を選ばなければなりません。
その場合はどのような選択があるのでしょう。
お墓以外の遺骨の行先
公営墓地・菩提寺で永代供養(合祀)
永代供養とは、ご遺族や子孫に代わって霊園や寺院などが遺骨を管理・供養することを言います。
永代供養は最初に費用がかかるだけで、その後の費用は発生せず、将来にわたり供養が続きます。
永代供養では、遺骨は「合祀(ごうし)」されます。合祀とは、骨壺から焼骨を取り出し、血縁の有る無しに関わらず様々な人の遺骨と共にひとまとめに埋葬する方法なので、個別の墓石を建てる費用が不要ななめ、使用料が安くなります。
遺された人が永代供養の場所へお墓参りできるということも、選ばれる理由だそうです。
散骨
近年、散骨を選ぶ方も増えてきたそうです。60~70代の方でも「自分が死んだら散骨してほしい」という方も多いようですね。
散骨とは亡くなった方の遺骨を粉状にして、海、山、空などに散布することです。最近はバルーン宇宙葬なんてのもあるそうです。
散骨も永代供養と同じく遺骨を永久に手放すことができ、将来的にお金がかかることがありません。
現在、散骨を規制する法律はありませんので基本的には自由なのですが、地権者や建造物所有者がいる場所、権利保有者がいる場所への散骨は権利者の許可が必要となり、違反すると罰金刑などが科せられたり、また粉骨しないで散骨すると「遺棄事件」に発展する可能性があったり、事前に調査は必要です。
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樹木葬
最近、テレビや新聞などで「樹木葬」という言葉もよく聞きます。樹木葬とは、墓石の代わりに樹木をシンボルとするお墓です。墓石に代わり、木を植える埋葬方法で自然葬とも呼ばれます。多くの樹木葬は承継者を必要としない永代供養のお墓です。樹木葬に埋葬された後は、ご遺族や子孫に代わって霊園や寺院、管理事務所などが遺骨を管理・供養してくれます。
樹木葬は、埋葬に必要なスペースが小さいこと、墓石を建てる必要がないことなどから、一般的なお墓よりも費用が安く抑えられます。
故人様のご遺骨の半分を海洋散骨として葬送させていただき、 半分を歴史と尊厳ある寺院にて桜樹木葬で永代供養という海と桜のメモリアル樹木葬やワンちゃんネコちゃんと一緒に眠れるウィズペット桜樹木葬という樹木葬もあるそうです。
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納骨堂
納骨堂とは、骨壺に入れた遺骨を安置するための屋内施設の事を言うそうです。納骨方法は、墓石型、ロッカー式、仏壇式、機械式などありその施設によって大きく違います。納骨堂は永代供養料だけでなく年間の維持管理費がかかります。
最大の特徴でありメリットは施設までのアクセスがいいことで、屋内施設なので天候に左右されず雨でも台風でもお参りに行きやすいことが魅力だそうです。
納骨堂は永代供養の一種で、納骨堂の場合は、骨壷のまま、他人の遺骨と混ざることなく個別に安置しますが、納骨堂も、個別安置後33回忌で合祀墓に合葬されます。
手元供養
手元に置いておく、いわゆる手元供養という方法があります。手元供養は、遺骨・遺灰を自宅で管理するという方法のことです。
手元供養は遺族の裁量で供養でき、常に故人をそばで感じることができ、費用もあまりかからない方法として近年注目が集まっているそうです。
保管方法は2種類あり、遺骨や遺灰のすべてを自宅で保管する方法、墓地や寺院へ納骨したうえで、一部だけ自宅で保管する方法があります。
手元供養は様々な形で供養することができ、ダイヤモンドに加工したり、遺骨や遺灰を入れておけるペンダントにする方法もあるそうです。
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墓じまいの流れ
では、実際に墓じまいとはどのような流れなのか見てみましょう。
1. 親戚の同意を得る
墓じまいで一番多いのが、親戚間でのトラブルだそうです。
祭祀承継権とは、民法で系譜、祭具及び墳墓等の祭祀財産を承継する者をいうそうです。お墓や遺骨のことはこの祭祀承継者が全ての権限を持つことになり、祭祀承継は、遺産相続とは別のもので、墓じまいのことも祭祀承継者が取り決めて良いそうなのですが、先祖代々のお墓を墓じまいすることに抵抗を感じる相続人・親族も多いと思われますので、丁寧に伝え、話し合うことが大切だそうです。
2. 遺骨をどこに移転するのか、どのような方法で供養するのかを決める
墓じまいが遺骨の引っ越しだとすれば、手続きを始める前に引っ越し先を決めなければなりません。
新しい場所へお墓を移すのか、それとも、お金のあまりかからないお墓以外の方法で供養するのか、自分たちのライフスタイルや親戚の意向、故人・ご先祖様への感謝の気持ちなど、様々なことを考慮して決める必要があります。
3. お寺や霊園ど、墓地の管理者に伝える
墓じまいをする予定がある場合は、早い段階で移転元のお寺や霊園に伝えた方が良いでしょう。お寺や霊園の協力が必要不可欠で、現在の墓地の管理者に「埋葬(納骨)証明書」を発行してもらいます。
4. 現在の墓地がある市区町村で改葬許可申請書を作成する
墓地や納骨堂に埋蔵(収蔵)されている遺骨を、他の墓地や納骨堂へ移すことを、正式には「改葬(かいそう)」といい、公的な手続きが必要となります。
改葬の手続きは「墓地、埋葬等に関する法律」で定められており、改葬するためには、各市区町村長が発行する「改葬許可書」が必要になります。
新しい墓地や納骨堂へへ移す場合は、その管理者から「受入証明書」を発行してもらいます。受入証明書を発行してもらった後、墓地を管轄する市区町村へ出向き「改葬許可申請」の手続きを行います。
5. 遺骨の取り出し
手続きが終われば、お墓から遺骨を取り出します。お墓から魂を抜く閉眼法要を行います。墓石は『仏塔』であり、そこは仏の居ます浄土になるといわれています。入魂された霊験ある仏様を、解体や撤去などする前に、供養することが大切だそうです。菩提寺のご住職様にお経を読んでいただき、閉眼法要をあげていただきます。
遺骨をとり出す際、自分で墓石を動かすことができない場合は、石材店に依頼することになります。
6. お墓を更地にもどす
移転元のお墓の区画は墓石を撤去し更地に戻します。
更地にした後はお寺や霊園など墓地管理者に永代使用権を返納して終了です。
まとめ
お墓の話は今回調べてみて、知らないことがたくさんありました。
まだまだ先の話かもしれませんが、知っておくべきことだと思いました。
私たちのライフスタイルは一昔前とは大きく変わりました。その流れで、お墓を継承していくのが難しくなってきているのはやむを得ません。
お墓を守っていくのが難しいと判断したら、残念ですが墓じまいの準備を始めなければなりません。そのためにも、早めに考えておいた方が良いでしょう。
このような墓じまいは、自分で手続きするのはとても煩雑であるので、業者に頼むのも一つの手です。
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