自分の口臭って気になりますよね!ママ友とおしゃべりしている時に、相手が鼻に手をあてるのを見て、私の口、におうのかしら?って気になる人もいるのでは?
口臭が気になる女性は決して少なくないようですよ!
日本歯科医師会が実施したお口の臭い調査によると、口臭は、性別や年代にかかわらず、一生を通じて多くの人が悩むそうですが、女性は30代(89.3%)、40代(88.5%)が口臭心配度が最も高く、オトナ女子が口臭を最も気にしているようです。
口臭の原因
では、口臭の原因となるものを見てみましょう!
- 歯周病・むし歯・入れ歯の汚れなどの口の中の病気がある
- 舌の表面の汚れ
- 臭いの強い食品やアルコール類、タバコなど
- 糖尿病、腎臓病、胃炎、腫瘍など
これらが、一般的な原因にあげられます。
しかし、30代から40代の女性に多い口臭の原因は、これだけではないようです。
30代から40代女性の口臭の原因
ストレス
30代から40代の女性は、妊娠・出産を経験し、育児に追われる日々を過ごしたり、子どもの教育費で悩んだり、また、仕事と家庭を両立している方は、仕事の責任や職場の人間関係などで、さまざまなストレスを抱えてますね。
ストレスはが強くなると、興奮する交感神経の働きを活発にさせ、リラックスする副交感神経が働くなり、唾液の分泌が減ってしまいます。そのため、心身に負荷がかかった状態が続くと、ドライマウスとなり、口内細菌が増殖しやすく、口臭がきつくなるようです。
ホルモンバランス
30代の女性に多いのは、妊娠中のホルモンバランスの変化により、唾液の分泌が減少し、口臭が起きるようです。
また、生理の前や生理中に、体温の上昇やホルモンバランスがくずれるなどの理由でも口臭が起きやすくなります。妊娠時や生理時の口臭は、ホルモンバランスの変化による一時的ものなので、口内清掃や口の渇きに気を付けていれば基本的に問題ないようです。
個人差はありますが、一般的に45歳~55歳は更年期と呼ばれ、女性ホルモンのバランスが崩れて様々な心身の不調に悩まされる女性が多いと言われています。更年期の症状の1つに、唾液の分泌が減るドライマウスの症状があり、口臭が起きやすくなります。
腸内環境の悪化
便秘に悩んでいる人も多いと思います。便が腸内で長時間とどまることで悪臭物質が発生し、血液に溶けて体中をめぐり、肺へ運ばれると、吐く息として便に似た臭いが放出されるそうです。その原因には、善玉菌と悪玉菌のバランスが関係しています。腸内で善玉菌よりも悪玉菌が増えるとアンモニアなどの強烈なガスが発生し、悪臭を放つそうです。普段からお肉や乳製品など脂肪分の多いものをよく食べている人も、これらは悪玉菌を増やす食べ物なので注意が必要です。
口臭の予防・対策
歯科医に行き歯周病などの口腔トラブルを治療する
歯周病というのは、歯肉炎と歯周炎を指します。歯周ポケットの深さは、健康な歯ぐきの人で1ミリ~2ミリですが、歯肉に炎症を起こしている歯周ポケットは3ミリ以上になっています。歯肉に炎症が起きると膿が出て、その膿が歯周ポケットの中にたまり、口臭ガスが発生するそうです。口臭が気になったら、すぐに歯科医で検診を受けましょう!
歯垢(プラーク)と舌苔を落とす
歯間や歯と歯茎の間など、磨きにくい場所には多くの細菌がおり、食べカスや糖分などの残りカスが細菌の働きにより腐敗し発酵します。これが歯垢(プラーク)と呼ばれるものです。歯垢(プラーク)のかたまりに含まれる、虫歯菌も含めた色んな種類の細菌が、タンパク質をどんどん分解する際に出るニオイが臭いので口臭となるのです。
歯垢(プラーク)は口臭の原因になるのはもちろん虫歯や歯周病の原因にもなります。歯垢(プラーク)は2~3日で歯石に変化すると言われています。歯石になると、自分で取り除くのが困難になるので、普段の歯磨きにプラスして、デンタルフロスや歯間ブラシでのお手入れをきちんとしましょう!
また、舌の表面は、ヒダヒダ状の乳頭や突起で覆われており、沢山の食べかすや細胞の死骸などがたまります。舌苔は、細菌や食べかす、はがれた粘膜などが舌の表面に付着してできた白い苔状のかたまりです。舌苔ができると、細菌が腐敗臭を発生するため、舌から口臭が発生するのです。
歯だけでなく、舌もきれいにしましょう!
唾液の分泌を増やす
唾液の分泌を増やすには、ガムを噛むことが簡単にできる方法です。顎を動かすと唾液腺が刺激されるので、唾液の分泌が増えるそうです。また、小まめに水を飲んだり、うがいをすることも口の中をうるおし、乾燥を防げるので、ドライマウスの改善に効果的です。
食生活を見直す
腸内環境を整えるには、善玉菌を増やす必要があります。増えた善玉菌が悪玉菌の増殖を抑制してくれるからです。善玉菌の代表である乳酸菌やビフィズス菌を含むヨーグルトや牛乳、糠漬けなどの漬物や味噌、ナチュラルチーズなどの発酵製品を摂りましょう。一緒に善玉菌のエサになるオリゴ糖やグルコン酸を含むバナナやはちみつ、ポン酢などを補給すると効果的です。
また、昔ながらの日本食は、腸内環境を整えるために良いものばかりです。いきなり三食を和食に変えるのが難しかったら、まず朝食だけでの一食から変えてみましょう。腸内環境が改善されれば、自然と口臭が消え、お肌もキレイになるかもしれません。
ストレスや疲れを溜めない
毎日仕事や育児など大変だと思いますが、十分な睡眠と、リラックスしたり趣味や好きな事をやる時間を作り、自律神経のバランスを保つようにしましょう。口臭だけでなく、身体の不調などもこれにより緩和されかもしれません。
口臭サプリ使う
上記の予防方法を試しても、なかなか効果が出にくかったり、即効で口臭を緩和したい場合は口臭サプリを使用してみても良いかもしれません。口臭サプリは、嫌な口の臭いを改善してくれるサプリメントです。消臭効果があるといわれている成分で消臭するもの、香り成分を体内に取り込むことでニオイの元を緩和するもの、体調を整えることで口臭を予防しようとするサプリがあります。
まとめ
一言で口臭といっても、人によって原因もさまざまなことがわかりました。口臭に悩んでいるのは自分だけでなく、あなたの周りにもいるかもしれませんね。パートナーやお友達の口臭が気になる場合、口臭という言葉は自分もそうであるように、相手を傷つける恐れがあるので、『テレビでやってたけど、歯周病の人が多いらしいから、歯医者に行くのが大切だって!』など、遠回しに伝えるといいかもしれません。